赤岩　芳彦　九州工業大学　情報工学部　電子情報工学科　教授

内容項目

第1章　ディジタル移動通信技術の概要
　1　移動通信のディジタル化の目的
　　1.1　データ伝送
　　1.2　秘話
　　1.3　周波数有効利用
　　1.4　システムコスト
　2　ディジタル移動通信技術
　　2.1　移動通信の特徴
　　2.2　音声符号化
　　2.3　ディジタル変復調方式
　　2.4　スクランブリング
　　2.5　誤り制御
　　2.6　多重化、多重アクセス
　　2.7　送受信の分離 

第2章　ディジタル伝送の基礎
　1　ナイキスト条件
　2　ベースバンド符号
　　2.1　差動符号化
　　2.2　マンチェスタ（スプリットフェーズ）符号
　　2.3　同期FSK信号
　　2.4　多値符号
　　2.5　相関符号
　3　フレーム構成
　4　受信誤り率特性
　　4.1　誤り率比較の前提条件
　　4.2　ベースバンド伝送の誤り率

第3章　ディジタル変復調技術の概要
　1　ディジタル変復調方式
　　1.1　位相偏移変調(PSK)
　　1.2　周波数偏移変調(FSK)
　　1.3　直交振幅変調(QAM)
　2　ディジタル変調波の電力スペクトル
　3　復調方式
　　3.1　同期検波
　　3.2　遅延検波
　　3.3　周波数検波
　4　フェージング下での誤り率特性
　　4.1　レベル変動による誤り率
　　4.2　搬送位相のランダムな変動による誤り率
　　4.3　周波数選択性フェージングによる誤り率
　5　ダイバーシチによる誤り率の改善
　6　ディジタル変復調方式の評価方法

第4章　定振幅（ディジタル）変調方式
　1　MSK
　2　Tamed FM
　3　一般化Tamed FM
　4　GMSK
　5　ナイキスト4FM
　6　PLL-QPSK
　7　CCPSK
　8　デュオカテナリFM
　9　相関PSK
　10 定振幅ディジタル変復調方式の比較

第5章　線形ディジタル変復調方式
　1　線形変復調方式と定振幅変復調方式
　2　電力増幅における非線形歪みの補償
　　2.1　負帰還法
　　2.2　プレディストータ
　　2.3　フィードフォワード法
　　2.4　システム方式による非線形歪みへの対処
　3　移動通信用線形ディジタル変復調方式
　　3.1　π/4シフトQPSK
　　3.2　QPSK
　　3.3　16値QAM 

第6章　ディジタル変復調方式に関するその他の技術
　1　サブキャリア伝送
　2　マルチキャリア伝送
　3　適応自動等化
　4　スペクトルの拡散通信
　5　耐多重波変調方式
　6　ダイバーシチ方式

第7章　変復調回路
　1　論理回路素子による信号処理
　　1.1　微分・両波整流
　　1.2　位相検波
　　1.3　2値位相検波
　2　帯域制限ディジタル信号発生回路
　3　周波数変調回路
　4　遅延検波回路
　5　同期検波回路
　6　ダイレクトコンバージョン受信回路
　7　直流遮断対策
　8　バースト通信対策

第8章　システムへの適用例
　1　アナログシステム
　2　業務用ディジタル移動無線機
　3　ディジタル自動車電話システム
　4　マイクロセルシステム