宮野　光行　シーラスロジック株式会社　技術部　マスストレージプロダクト　マネージャ
小林　道夫　セイコーエプソン株式会社　研究開発本部　機能材料研究部
　　　　　　未来材料研究室　主事
岩永　敏明　日本電気株式会社　機能エレクトロニクス研究所　メカトロニクス研究部
　　　　　　研究課　課長
竹下　和幸　株式会社日立製作所　情報映像事業部　横浜本部　システム開発部　主任技師

内容項目

第1章　ディジタル磁気記録信号処理
　1　記録再生過程における波形歪み
　　1.1　記録再生過程
　　1.2　波形歪みの影響
　　1.3　データエラー要因の体系
　2　波形干渉と記録限界
　　2.1　波形干渉の大きさ
　　2.2　記録限界
　3　波形等化
　　3.1　記録等化
　　3.2　再生信号の検出
　　3.3　再生等化
　4　記録密度向上の条件

第2章　記録変調方式
　1　変調方式の概念
　　1.1　磁気記録の特徴
　　1.2　ディジタル磁気記録
　2　記録変復調方式に要求される条件
　　2.1　微分特性とTmin、Tmax
　3　変調方式の分類
　　3.1　ブロック符号化方式
　　3.2　変調方式の分類
　4　各変調方式の特徴
　　4.1　ブロック符号化方式
　　4.2　逐次符号化方式
　　4.3　各方式の周波数スペクトル特性
　5　変調方式の評価
　　5.1　コードパラメータの定義
　　5.2　ディジタル磁気記録における変調方式の変遷

第3章　ベースバンド方式
　1　ディジタル信号の伝送
　　1.1　伝送方式
　　1.2　ベースバンド方式の基本機能
　　1.3　伝送符号の形式
　2　ベースバンド伝送系
　　2.1　ベースバンド伝送系と信号
　　2.2　符号間干渉と判定誤り
　3　ナイキスト条件
　　3.1　理想的なフィルタ特性
　　3.2　符号間干渉を発生させないフィルタ特性
　4　ベースバンド伝送系の誤り率
　　4.1　ポーラ2進データ列伝送の場合
　　4.2　ユニポーラ2進データ列伝送の場合
　　4.3　n値データ列伝送の場合

第4章　PR符号化方式
　1　デュオバイナリ符号化法
　　1.1　PR符号化法の背景
　　1.2　デュオバイナリ符号
　　1.3　デュオバイナリプリコーティング
　2　伝送系の特性関数と波形応答
　　2.1　伝送路特性がcosine特性の場合
　　2.2　伝送路特性がsine特性の場合
　　2.3　伝送路特性がcosine2特性の場合
　　2.4　伝送路特性がsine2特性の場合
　3　PR符号化方式の分類
　　3.1　分類と特徴
　4　PRシステム
　　4.1　PR符号化システムの一般化
　　4.2　逆フィルタと干渉成分のキャンセレーション
　　4.3　プリコーダ
　　4.4　データ再生と誤り検出
　　4.5　多値信号PRシステム
　　4.6　PR伝送系の多項式表現
　　4.7　拡張PR方式
　5　磁気記録･再生系におけるPR方式のモデル
　　5.1　PR方式の基本動作概念
　　5.2　NRZ1のPR信号処理
　　5.3　インタリーブドNRZ1;PR(1,0,-1)符号処理
　6　PR方式の誤り特性
　　6.1　デュオバイナリの誤り特性
　　6.2　各PR方式のデータ検出誤り率
　　6.3　符号誤り評価法
　7　PR符号化方式の特徴と問題点
　　7.1　特徴
　　7.2　問題点

第5章　PR符号の最尤復号法
　1　最尤復号法
　　1.1　畳み込み符号と復号法
　　1.2　最尤復号法の考え方
　　1.3　最尤復号法に適する条件
　2　ビタビ復号法のPR(1,0-1)符号への適用
　　2.1　PR符号化方式によるS/N改善効果
　　2.2　データ復号処理
　　2.3　ビタビ復号回路の構成
　3　PRML方式の動向
　　3.1　ビタビ復号法の誕生
　　3.2　PRML復号法の応用

第6章　PRMLのハードディスクへの応用～PRML方式を使用したリードチャネルICについて
　1　はじめに
　2　概要
　3　リードチャネルチップ
　　3.1　アナログ回路
　　3.2　ディジタル回路
　　3.3　ソフトターゲット検出
　　3.4　チャネルクオリティモード

第7章　PRMLの光ディスクへの応用 ＜１＞
　1　光磁気記録の記録再生原理
　2　光磁気記録の高密度化と信号処理
　　2.1　光磁気記録の高密度化技術
　　2.2　光磁気記録の記録方式と変調方式
　3　光磁気記録のPRML
　　3.1　光磁気記録再生系の通信工学的取り扱い
　　3.2　光磁気記録の記録再生系の特性
　　3.3　符号間干渉とナイキスト条件
　　3.4　パーシャルレスポンス方式
　　3.5　相関波形と相関符号化
　　3.6　PR(1,1)方式
　　3.7　波形等化
　　3.8　ビタビ復号
　　3.9　光磁気ディスクのPRML
　4　PRMLの応用
　5　PRMLの今後

第8章　PRMLの光ディスクへの応用 ＜２＞
　1　光ディスクの現状
　2　高密度／大容量化の動向
　　2.1　高線密度化技術
　　2.2　高トラック密度化技術
　3　光ディスクへのPRML
　　3.1　CMバンクファイルへの応用事例
　　3.2　ランド/グルーブ記録を用いた8倍容量化例
　4　光ディスクの将来動向

第9章　PRMLのディジタルVTRへの応用
　1　ディジタルVTRの概要
　2　ディジタルVTRで使用されている変調方式
　　2.1　M2FM
　　2.2　8-10ブロック符号
　　2.3　インタリーブドNRZI(S-NRZI)
　　2.4　3値パーシャルレスポンス方式
　　2.5　スクランブルドNRZ
　　2.6　8-8NRZ ASE
　　2.7　8-9NRZのWI
　　2.8　8-14変換
　　2.9　8-12変換
　3　ディジタルVTRで使用されている検出方式
　　3.1　振幅検出
　　3.2　積分検出
　　3.3　パーシャルレスポンス方式
　　3.4　最尤復号法
　4　ディジタルVTRへのPRMLの応用