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工業触媒の劣化対策と再生、活用ノウハウ | AITOP
  • 申込要領

書籍


工業触媒の劣化対策と再生、活用ノウハウ


触媒再生の初めての解説書!避けられない劣化との戦うための調製、運転法、充填法、劣化原因推定、劣化対策、触媒再生

書籍番号 A026(工業触媒)
Cコード C3058
発刊日 2008年6月27日
ISBN 978-4-903413-43-3
体裁 B5判並製本 213頁
価格(税込) 43,200円 ( S&T会員価格 41,040円 )
 定価:本体40,000円+税3,200円
 会員:本体38,000円+税3,040円

アカデミー割引価格30,240円
発行 サイエンス&テクノロジー
問い合わせ (有)アイトップ
TEL:0465-20-5467 E-mail:ktl@r4.dion.ne.jp
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著者
室井 髙城	アイシーラボ (工業触媒コンサルタント) 代表
趣旨
工業触媒は劣化との戦いであると言っても過言ではない。 
劣化と戦うためには経験に基づく戦略と戦術が必要である。 
 ○現在使用中の触媒は本当に適切に用いられているのか? 
 ○もう少し活性や選択性は上げられないのか? 
 ○触媒寿命をもう少し延ばせないのか? 
 ○活性の良い触媒を開発したが触媒の寿命がどうしても短く工業化できない。 
 ○どうしたら触媒の寿命が延ばせるのか? 
それらを解決するためには劣化原因は何かを探し対策を講じる必要がある。又、劣化の避けられない触媒については最適な触媒再生をみつけなければならない。ゼオライト触媒プロセスでは再生技術が確立されたことによって工業化された例が多い。再生技術は工業化にとって重要な鍵を握っている。 
 従来、触媒再生にについて書かれたものはほとんどなかった。触媒再生の初めての解説書でもある。著者の工業触媒開発40年の経験に基づく触媒サイドから見た触媒調製、運転法、充填法、劣化原因の推定法、解析法、劣化対策、触媒再生のノウハウが記述されている。
送料 当社負担(国内)

目次

第1部 触媒劣化 
 第1章 工業触媒 
  1.工業触媒の特性 
  2.触媒反応 
 第2章 工業触媒の寿命 
  1.工業触媒の寿命 
  2.固定床触媒 
  3.懸濁床触媒 
  4.均一系触媒 
  5.触媒交換  
 第3章 劣化現象 
  1.触媒によって異なる触媒劣化 
  2.劣化現象 
  3.劣化モデル 
  4.発熱による熱劣化 

第2部 劣化原因 
 第1章 被毒物質 
  1.触媒毒 
  2.一酸化炭素 
  3.酸素 
  4.酸 
  5.異物の付着 
  6.ハロゲン 
  7. 硫黄成分 
  8.重金属 
  9.ローンペアを持つ化合物 
  10.アルカリ金属 
  11.ダスト類 
  12.オレフィンの水素化における触媒毒 
  13. その他の不明な不純物 
 第2章 反応中生成する触媒毒 
  1.高分子化合物 (Tar成分) 
  2.水 
  3.塩基性物質 
  4.酸 
 第3章 触媒自体の変化 
  1.シンターリング 
  2.金属の凝集又は溶出 
  3.金属の昇華 
  4. 相変化  
  5.金属価数の変化 
  6.錯体触媒の劣化 
  7.重合触媒 
  8.担体の変化 
  9.物理的原因による劣化 
 第4章 ゼオライト触媒の劣化原因 
  1.ゼオライト触媒の劣化 
  2.酸点の中和 
  3.脱Alによる活性劣化 
  4.疎水性 
  5.細孔の閉塞 

第3部 劣化原因の解析 
 第1章 劣化触媒の分析 
  1.劣化触媒の分析試料 
  2.劣化原因の測定方法 
  3.反応速度 
  4.劣化原因の解析 
 第2章 運転中の観察 
  1.懸濁床 
  2.固定床 
 第3章 劣化原因の推察 
  1.反応による推察 
  2.反応系による推察 
  3.反応基質による推察 
  4.触媒による推察 
  5.反応条件による推察 
  6.その他の要因 
 第4章 劣化原因の解析事例 
  1.エチレン分解副生油の水素化 
  2.Tarの生成 
  3. 重金属の付着 
  4.ダスト類 
  5.排水処理 

第4部 劣化対策  
 第1章 前処理による劣化対策 
  1.原料の洗浄 
  2.原料の蒸留 
  3. 吸着除去 
  4. 酸化除去 
  5.還元除去 
  6.ダミー触媒 
  7.使用済み触媒による前処理 
 第2章 最適触媒層の設計による劣化対策 
  1.触媒層の設計 
  2.多段反応層 
  3.固定床触媒の充填法 
  4.スケールアップの方法 
  5.ダウンフローによる延命 
 第3章 運転方法による劣化対策 
  1.運転方法による劣化対策 
  2.触媒使用による劣化対策 
  3.繰り返し使用による触媒寿命の延命対策 
  4.系内への添加物による劣化対策 
  5.触媒寿命の延命法 

第5部 長寿命触媒の開発 
 第1章 カーボン質付着防止触媒 
  1.金属の違い 
  2.担体によるカーボン質の付着防止 
  3.酸強度の調整 
  4.ゼオライト触媒 
  5.ガソリンの改質(Reforming) 
 第2章 耐硫黄触媒の開発 
  1.耐硫黄触媒 
  2.硫黄吸着サイトの増加 
  3.ハイブリッド化 
  4.芳香族の水素化 
  5.チタニアによるNOx選択還元 
  6.均一系担持触媒 
 第3章 耐酸・耐塩基触媒の開発 
  1.耐酸・耐塩基触媒 
  2.耐酸・耐塩基性担体 
  3.合金化による耐酸・塩基触媒 
 第4章 耐熱・耐水蒸気性触媒の開発 
  1.耐水熱担体の利用 
  2.合金化 
  3.ペロブスカイト触媒 
  4.担体との相互作用 
  5.金属シリケート 
  6.Mgの添加 
  7.多孔性シリカ 
  8.耐水熱性 
 第5章 溶出又は凝集防止 
  1.溶出 
  2.液相酸化反応 
  3.アセトキシレーション 
  4.酸化エステル化 
  5.アセチレンの選択水素化 
  6.合金化 
  7.担体の溶出 
 第6章 耐メタル触媒の開発 
  1.有機Si化合物 
  2.自動車触媒 
  3.脱硫触媒 
  4. FCC触媒 
 第7章 高強度及び耐磨耗性触媒の開発 
  1.固定床触媒 
  2.ゼオライト触媒 
  3.流動床触媒 
 第8章 均一系触媒 
  1.錯体触媒の劣化 
  2.配位子の添加による安定化 
  3.アリルアルコールのヒドロホルミル化 
  4.ブタジエンの二量化 
  5.触媒分離プロセス 
  6.超高活性錯体 
 第9章 迅速寿命試験 
  1 寿命試験 
  2.迅速寿命試験 
  3.実際の反応試験 

第6部 触媒再生  
 第1章 湿式再生 
  1.洗浄再生 
  2.水洗浄 
  3.アルカリ洗浄 
  4.溶媒洗浄 
  5.超音波洗浄 
  6.湿式還元 
 第2章 水素ストリッピング 
  1. 固定床触媒 
  2.懸濁床触媒 
 第3章 カーボンバーンと熱処理 
  1. カーボンバーン 
  2.カーボンバーンによる再生方法 
  3.半再生 
  4.スゥイングリアクター 
  5.連続再生 
  6.オフサイト再生 
  7.熱処理 
 第4章 離脱成分の再添加と金属の再分散 
  1.助触媒の添加 
  2.Mo触媒の熱処理 
  3.金属成分の再添加 
  4.金属の再分散 
 第5章 ゼオライト触媒の再生 
  1.ゼオライト触媒の再生 
  2.シクロヘキサノール 
  3.ピリジン 
  4.ジエタノールアミン 
  5.気相ベックマン 
 第6章 均一系触媒の再生 
  1.ブチルアルデヒド 
  2.アリルアルコールのヒドロホルミル化 
  3.使用済み均一系触媒からの貴金属の回収 
 第7章 再生触媒の利用 
  1.再生触媒 
  2.再生触媒の利用 

【著者略歴】 
1968年 
 福島工業高等専門学校 工業化学科 卒業 
 住友金属鉱山株式会社 入社 
 住友金属鉱山中央研究所配属 
1969年 
 日本エンゲルハルド株式会社(現エヌ・イーケムキャット(株)) 
 市川研究所 出向 
1970年 
 日本エンゲルハルド株式会社 本社営業第一部 
 化学触媒の販売、自動車触媒の販売に従事 
1972年 
 日本エンゲルハルド株式会社 大阪支店 
 カスタム触媒の開発に従事 
 公害防止VOC除去触媒の開発 
1982年 
 日本エンゲルハルド株式会社 本社営業第一部 
 カスタム触媒の開発 
 Engelhard社のProcessの ライセンシング 
 カスタム触媒開発グループリーダー 
1998年 
 エヌ・イーケムキャット株式会社(旧日本エンゲルハルド株式会社) 
 化学触媒事業部 事業部長  
2000年 
 理事・化学触媒事業部 事業部長 
2002年 
 事業開発部 燃料電池触媒&新規事業担当部長 
 Engelhard社(現BASF Catalysts) ポリオレフィン触媒担当 
2003年 
 執行役員 化学触媒事業部 
2005年 
 触媒学会功績賞 
2006年 
 触媒学会副会長 
 早稲田大学客員研究員 
2007年 
 エヌ・イーケムキャット株式会社 常勤顧問 
 神奈川大学非常勤講師   
2008年 
 エヌ・イーケムキャット株式会社退社 
 アイシーラボ (工業触媒コンサルタント) 設立 
現在 
 早稲田大学客員研究員 
 神奈川大学非常勤講師 
 アイシーラボ代表 

主な著書 工業貴金属触媒  JETI社【著者紹介】 
  早稲田大学客員研究員、神奈川大学非常勤講師 
  元エヌ・イーケムキャット(株)執行役員 
  元触媒学会副会長