Warning: Unexpected character in input: '\' (ASCII=92) state=1 in /home/hansen/www/aitop/seminar/wp-includes/Requests/Hooks.php on line 70
溶解度パラメータ(SP値・HSP値)の基礎とプログラム計算および実践的活用法 | AITOP
  • 申込要領

セミナー


溶解度パラメータ(SP値・HSP値)の基礎とプログラム計算および実践的活用法


各種溶解度パラメータの測定・計算法と溶解性・ぬれ性・微粒子分散性評価および最適分子構造の追及

いろいろ使える「溶解度パラメーター(SP値・HSP値)」を学ぼう!
~実践で疑問を生じやすい計算方法も、実例豊富に紹介するから分かりやすい~

「業務でSP値が必要になったので、基本的な知識を得たい」、「材料設計・実験方針の決定にSP値を役立てたい」
「自分の扱っている材料系におけるSP値の計算をしたい」 とお考えの皆様にぜひご聴講頂きたいセミナーです。

 本講座は、溶解度パラメータの基礎から、測定・計算方法、計算プログラムツールの使用方法、豊富な実用事例まで、体系的に学べる貴重なセミナーです。実務で活用するための考え方、実践的な知識を得ることができます。
これからSP値を学びたい方、知識の再確認をしたい方、SP値計算ソフトを使いこなしたい方など、初学者からベテラン者までこの機会をぜひご活用下さい!

【キャンペーン!2名同時申込みで1名分無料】

講師 関西大学 環境都市工学部 教授 博士(工学)
 山本 秀樹 先生 
ご略歴 1984.4 関西大学 工学部 助手 (移動現象研究室
1992.3 工学博士の学位を取得
1993.4 関西大学 工学部 専任講師 (’95 界面化学工学研究室, ’97 資源循環工学研究室)
1996.4 関西大学 工学部 助教授
1997.9 関西大学在外研究員 テキサスA&M大学化学工学科
    Thermodynamics Research Centerに留学(1年間)
2001.4 プロセスデザイン研究室発足
2004.4 関西大学 工学部 教授
2007.4 関西大学 環境都市工学部 エネルギー・環境工学科    
日時 2016年7月29日(金) 10:00~17:00
会場 セミナー会場 : 東京・品川区大井町 きゅりあん 5階 第4講習室
会場所在地  : 〒143-0006 東京都大田区平和島6-1-1
最寄駅:東京モノレール 「流通センター駅」すぐ
主 催 サイエンス&テクノロジー株式会社
受講料 48,600円 ( S&T会員受講料 46,170円 )
定価:本体45,000円+税3,600円
会員:本体42,750円+税3,420円

【2名同時申込みで1名分無料キャンペーン(1名あたり定価半額の24,300円)】
  ※2名様ともS&T会員登録をしていただいた場合に限ります。
  ※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
  ※3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で受講できます。
  ※受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  ※請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    (申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
  ※他の割引は併用できません。
備 考 資料・昼食付
主催者より 毎回好評の関西大学 山本秀樹教授のSP値セミナー
過去の開催時アンケートでは
「予想以上に様々な応用ができる物性値であることが分かった」
「SP値が実際に役立った事例の紹介などがあり興味がわいた」
「計算方法など実用的な内容が豊富で役立った」
「順序がわかりやすくなっていて、初心者にも基礎がわかった」
といった声を頂いております。
ご自身の材料開発に「SP値を効果的に活用したい!」とお考えの方はぜひご聴講ください!
お申込み ここをクリックして下さい。メールでお申込み頂くこともできます.
会員登録
    会員登録は無料です。会員登録をして頂くとさまざまな特典があります。
  • 会員登録

趣旨

 J.H.Hildebrandが正則溶液理論の研究において定義した溶解度パラメータ(Solubility Parameter:δ[J/cm3]1/2)は、物質(気体・液体・固体)の凝集エネルギー密度の平方根で示される物質固有の物性値であり、SP値として一般に知られています。現在でも、SP値は、物質-物質間の溶解度、ぬれ性、接着性、溶媒中微粒子の分散性の評価に多用されています。C.M.Hansenは、Hildebrand が提案したSP値の凝集エネルギーの項を、それぞれの物質の分子間に働く相互作用エネルギーの種類によって分割し、SP値を、分散力項(δd)双極子間力項(δp)、水素結合力項(δh)として表し、Hansen溶解度パラメータ(以下:HSP値)として提案しました。
 現在、HSP値は高分子-溶媒間、高分子-高分子間などの相溶性評価、ナノ粒子の溶媒中での凝集・分散性評価、樹脂の溶媒に対する耐性評価など広く用いられています。また、HSP値は、化学製品の製造工程において、溶質に対する最適溶媒の選択や混合溶媒の最適な組み合わせの選定、さらに、最適混合比などにも有効であることが報告されています。近年、Hansenの研究グループは、分子構造が未知である高分子やフラーレン、カーボンブラック、TiO2などの微粒子・ナノ粒子表面のHSP値を実験的に求める新しい手法として、Hansen solubility sphere法(以下Hansen溶解球法)を提案しており、その汎用性の高さから現在多くの研究者から注目されています。
本セミナーでは、SP値の基礎としてHildebrand(δ)およびHansen(δd,δp,δh)溶解度パラメータの計算方法およびHSP値を用いた物質-物質間の溶解性、ぬれ性、溶媒中の微粒子の分散性評価の方法について基礎的な概念を紹介し、分子構造や組成が明らかでない物質のHSP値をHnasen球法により求めたのでその結果およびその評価方法について報告します。

title_program


はじめに
  ○“Hildebrand溶解度パラメータについて(原著より)”
  ○正則溶液理論から導かれた溶解度パラメータの意味
  ○物性値としての溶解度パラメータの価値
  ○一般的な物質(気体・液体・固体)の溶解度パラメータの総論
  ○HildebrandおよびHansen溶解度パラメータの相互関係

1.溶解平衡の基礎知識
  1.1 物質の溶解現象と溶解度
  1.2 液体の種類と特性
  1.3 溶解度に関係した溶液モデルの種類
  1.4 溶解度に寄与する因子

2.溶解度パラメータの推算に利用できる液体の一般通性
  2.1 溶解度
  2.2 蒸気圧
  2.3 臨界定数(臨界温度、臨界圧力、臨界体積)
  2.4 密度、沸点、融点、表面張力、屈折率

3.溶解度の測定法および測定装置
  3.1 溶解度測定に影響を与える因子
  3.2 気体の溶解度と測定装置と測定方法
  3.3 液体の溶解度と測定装置と測定方法
  3.4 固体の溶解度と測定装置と測定方法

4.溶解度パラメータ(SP値)の基礎と応用
  4.1 Hildebrandの溶解度パラメータ(SP値)の定義
  4.2 Hildebrandの溶解度パラメータの計算方法
  4.3 Hildebrand溶解度パラメータによる溶解性評価の基礎

5.Hildebrand溶解度パラメータの種々物性からの計算方法
  5.1 蒸発熱からのSP値の計算方法
  5.2 Hildebrand RuleによるSP値の計算方法
  5.3 表面張力からのSP値の計算方法
  5.4 屈折率からのSP値の計算方法
  5.5 溶解度からのSP値の計算方法
  5.6 HLB値からのSP値の計算方法
  5.7 その他の物性値からのSP値の計算方法

6.溶解度パラメータ(SP値)の分子グループ寄与法による計算
  6.1 Hildebrand(SP値)
  6.2 Smallの計算方法
  6.3 Rheineck & Linの計算方法
  6.4 Kreveren & Hoftyzerの計算方法
  6.5 Fedors の計算方法
  6.6 Hansenの計算方法
  6.7 Hoyの計算方法
  6.8 Stefanis&Panayiotou法(S&P法)

7.溶解度パラメータの計算実演
  7.1 液体および溶液のSP値の計算方法および計算例
  7.2 分子構造からのSP値の計算方法および計算例
  7.3 SP値による溶媒および混合溶媒の選択

8.溶解度パラメータのプログラムによる計算実演
  8.1 液体および液体のSP値のプログラムによる計算例
  8.2 分子構造からのSP値のプログラムによる計算例
  8.3 SP値計算プログラムの紹介(Fedors,Hansen,Hoy法)

9.多成分系混合溶媒の溶解度パラメータの計算方法
  9.1 2成分溶液の溶解度パラメータの計算方法
  9.2 多成分溶液の溶解度パラメータの計算方法
  9.3 多成分溶液の溶解度パラメータの実測方法
  9.4 SP値を用いた溶解のための最適混合比の考え方

10.溶解度パラメータを用いた溶解性の評価
  10.1 気体の溶解度の評価法
  10.2 液体の相互溶解度の評価法
  10.3 固体の溶解度の評価法

11.Hansen溶解度パラメータ(SP値)を用いた溶解性の評価法
  11.1 Hansenの溶解度パラメータを用いた評価法
  11.2 SP値の三角線図による評価
  11.3 SP値の3Dプロットによる評価方法
  11.4 Hnasen Solubility WindowとHansenSolubilitySphere(ハンセン溶解球)の考え方
  11.5 溶解度パラメータを用いた溶解性の評価(HildebrandとHansenのSP値の比較)

12.イオン性溶液の溶解度パラメータ
  12.1 イオン性溶液の溶解度パラメータの考え方
  12.2 イオン性液体の溶解度パラメータ測定方法
  12.3 イオン性溶液の溶解度パラメータによる溶解性評価

13.Hanse球法(HSPiP法)による物質の溶解度パラメータの測定方法
  13.1 Hansen Solubility Sphere Methodの原理
  13.2 Hansen球法の試験方法
  13.3 Hansen球法のプログラム
  13.4 微粉体、ナノ粒子のHansen SP値の測定
  13.5 HSPiPプログラムの応用

14.溶解度パラメータ(SP値)の用途の実例
  14.1 工業的な用途-接着剤、洗浄剤、溶解性評価
  14.2 研究的な用途-溶解性の評価、溶媒の混合特性と相溶性
  14.3 微粒子の凝集・分散、酸化物微粒子の分散性評価
  14.4 樹脂・無機材料の耐性評価
  14.5 Hildebrand溶解度パラメータの応用と限界
  14.6 Hansen溶解度パラメータの応用と将来展望
  14.7 将来期待されている溶解度パラメータの応用分野

おわりに(まとめ)
  ○現場における溶解性評価の高度化・迅速化に対するSP値の価値
  ○溶ける、溶けないを見極める意味
  ○溶解に係る新規材料開発の方向性

質疑応答

  ※講演項目は一部変更となる可能性がございます。